数量計算書をエクセルで作る方法

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【エクセル活用テクニック】業務の効率化、自動化する4つのポイントを解説!

エクセルで業務を効率化するマクロと最新の関数【LAMBDA】【LET】

業務を効率化するイメージ

自動化するための機能【マクロ】はVBAで動いている!

1990年代初頭、Windows 95の時代に、Excel 97上で動くマクロの存在を知りました。「Basic」言語だと聞き、期待して触ってみたものの、コレクションやメソッド、イベントなどの概念に戸惑い、新しいWindows時代のBasicは、あまりにも敷居が高く、強烈なインパクトを残したまま、立ち去ろうとしたのを覚えています。

当時はマクロに関する書籍も難しいものばかりで、使いこなすのは至難の技、ゴールの見えない「とてつもなく高い山」をイメージしていました。でも、初めの坂を登りきれば、案外簡単で、しかも超快適だったんですね。MS-DOSの時代には、メイン処理に1割、出力に9割もの時間をかけていたのが嘘のようで、VBA(Visual Basic for Applications)により、イメージどおりのソフトを簡単に作れる時代が訪れたわけです。

そして、VBAの登場から30年以上が経過し、Excelは、ほぼ完成の域に達したかと思われていました。しかし、最近ではLAMBDAやLET関数の登場などで、その進化は止まることを知りません。そこで、ExcelのVBAや最新の関数などを利用して、効率化や自動化を考えた、業務に直結する活用方法を解説してみたいと思います。まずは、それぞれの特徴からご案内します。

マクロ

概要
マクロはエクセル内で特定の操作を自動化するための機能です。ワークシートをコピーしたり、セルの書式設定などの繰り返し作業を自動化します。
特徴
  • 操作を記録することで簡単に作成できます。
  • 記録されたマクロはVBAコードとして保存されます。
作成方法
  1. [開発]タブ > [マクロの記録]ボタンをクリック。
  2. エクセル上で実行したい操作を行う。
  3. [開発]タブ > [記録終了]ボタンをクリックすると、VBAコードが生成される。
マクロの作成方法はこちらから

VBA(Visual Basic for Applications)

概要
VBAは、エクセルの操作をカスタマイズしたり、自動化するためのプログラミング言語です。
特徴
  • マクロの内容をコードで変更し、条件分岐やループ処理などの機能を追加して、ワークシートを詳細に制御できます。
  • 独自のカスタム関数を作成できます。
  • コードを書くのに、プログラミングの基礎知識が必要です。
作成方法
  1. [開発] > [Visual Basic]をクリック。
  2. VBAエディターでコードを書く。
  3. 作成したコードをエクセル上で実行。
VBAの入門編(使い方から実行まで)はこちらから
VBAの応用編(条件分岐とsubプロシージャ)はこちらから

最新の関数はコード不要のプログラミング機能付き!

LAMBDA関数

概要
セル内の数式では、パラメータと計算式を定義するだけでなく、データを引数として指定できる。
特徴
  • 書式とデータの引数を定義できる。
  • 名前を付けることで、自作関数を作ることができる。
  • プログラミングの基礎知識は不要。
作成方法
  1. =LAMBDA(x,y,x+y)(1,3)をセルに入力。
  2. [数式] > [名前の管理]をクリック。
  3. ボックス内で名前【add】と参照範囲【=LAMBDA(x,y,x+y)】を登録。
  4. 作成したadd関数をエクセル上で実行。
LAMBDA関数の詳しい使い方はこちらから

LET関数

概要
数式内に名前と値、計算式を格納できます。これにより変数の設定や中間計算が可能になります。
特徴
  • セル内の数式で変数が定義できる。
  • 計算式が視覚的に伝わりやすく、重複した計算を減らせるので、パフォーマンスが向上する。
  • プログラミングの基礎知識は不要。
作成方法
  1. =LET(x,1,y,3,x+y)をセルに入力。
  2. [Enter]キーを押して入力を確定。
LET関数の詳しい使い方はこちらから